清水 拓哉

三重工場 電気事業部

清水 拓哉

ソフト・ハードの
両面から
アプローチする
モノづくり体制を構築

電気事業部は私の入社と同時期に立ち上げられました。その役割は、従来の「ハードウェアに合わせてソフトウェアを設計する」という作り方に対して「ソフトウェアの観点からもハードウェア設計にアプローチする」ことです。
入社2年目で携わったアメリカ仕様のパレット循環コンベヤラインの製作は、事業部の役割を果たすことができたプロジェクトのひとつでした。試行錯誤しながら完遂できたことは、私はもちろんですが、事業部のメンバーも自信を持つことができるようになったと思います。
私は主にハードウェア設計を担い、お客様の求める仕様を同僚や協力会社と一丸となって形にしていきました。プロジェクトにおいて特に大きな課題となったのは、資料を英語で作成しなければならなかったことと、求められる安全規格が国内仕様と大きく異なる点でした。

世界に通用するマキテック品質を届けるために

世界に通用する
“マキテック品質”を
届けるために

学生時代も含めて英語が得意だったことはないので、まずは仕様書に記載されている英単語を解読することからスタートしました。工業分野で使用される専門用語や仕様書に記載される略語は、英和辞典で解説されていることはありません。ネット検索にもヒットしないことがほとんどです。そこで、会社中から海外の仕様書を集めてどのような単語がどのような意味で使われているかを調べるといった地道な作業を重ねました。思い返せば、人生でもっとも英語漬けの日々を送っていたと思います。
また、国内仕様よりも高く設計しなければならない安全基準にも頭を使いました。日本で標準的に採用されるJIS規格も、決して低い基準ではないのですが、アメリカ向けの製品では代表的なUL規格をはじめ、さまざまな規格に適合していく必要があります。これらをひとつひとつクリアしていくことに多くの工数を割いていきました。

目的を見失うことなく、目の前の仕事に向き合い続ける姿勢

目的を見失うことなく、
目の前の仕事に向き合い
続ける姿勢

大変なことも多いプロジェクトでしたが、くじけそうになった時には「これは誰のための仕事なのか」を自分に問い直すことでモチベーションを維持していました。私は「部品をつくることが仕事」という感覚では、良い仕事はできないと考えています。製品を通して「工場で働く人に喜んでもらう」「産業社会に貢献する」という目的や気持ちを忘れないことが、仕事を続ける上で重要なことだと思っています。
プロジェクト以後、海外の案件や英語で困ったことがあれば私に相談してくれる社員が増えたと思いますし、ハードウェアとソフトウェア、双方の観点から製品の全体像を考えるという一貫したモノづくりの在り方も徐々に浸透してきたと実感しています。今後も会社と自分にとって良い経験となる挑戦を続けていこうと思います。

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